山崎研究室では、既存概念の延長線上にない新たな価値を生み出すことができる人材の育成を目指しています。社会を牽引するのは、いつも、これまで存在しなかった技術や既存技術の新たな組み合わせでできたものです。身近な例で言えば、Appleが世に出したiphoneなどがいい例です。今まであった携帯電話とポータブル音楽プレーヤーを組み合わせるという単純な発想から生まれたものですが、スマートフォンという新たな分野を築きあげ、世界中の人々の生活習慣までも変えてしまいました。このようなことができる人は、いつの時代も会社や組織、学術分野から必要とされ、究極的には時代をリードする人材となりえます。

 当研究室では、学士、修士および博士課程で行う研究をこのケーススタディーとして捉え、新たな価値を生み出すための手法や考え方を学び、成功体験を経験していただきます。これにより、研究室を卒業した後、異なる環境においても新たな価値を自力で生み出し続けられる人材を育成します。材料工学や材料科学という専門分野を起点とし、その境界領域において学際融合研究を積極的に推進することで、今までにない組み合わせを試し、新たな価値を生み出す、このような訓練をしています。

 この基盤となるのは、「確固たる専門性」、「論理的思考能力」および「議論・説得する力」です。当研究室ではこのような力を引き出し、磨いていくため、各自の進捗に合わせて毎月1-4回、個別のミーティングを行っており、これを積み重ねることによって、研究成果をまとめていきます。発表する内容が準備できた人には約10分の発表後、50分質疑応答する研究室内発表の機会を設けており、ここで上記基礎力を鍛錬し、自身の力にしていきます。このような能力の習得には、3-6年間という継続した努力が必要であり、当研究室では学生全員がこのような訓練を標準的に行っています。最終的には、これらを基盤として新たな研究テーマを自ら提案、遂行する人材に育って欲しいと考えています。

 当研究室が養成しようとする人材は、豊田中央研究所をはじめとし、日本の名だたる研究所で必要とされています。

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