
山崎仁丈研究室では、無機材料の革新的機能を探究することで、エネルギー生成効率や利用効率を飛躍的に高めることを目指しています。理想的なエネルギー技術実現の鍵となる無機材料(エネルギー材料)の点欠陥挙動およびそれを介した固体表面での化学反応を徹底的に研究することにより、持続可能な社会の構築に貢献したいと考えています。
他の追随を許さない独創的研究を行うため、当研究室ではバルク・薄膜試料の作製から物性計測や反応評価まで一貫して行うと共に、第一原理計算や機械学習、電気化学計測、質量分析、熱重量分析、触媒活性自動測定、オペランドX線吸収分光法(XAS)、低エネルギーイオン散乱法(LEIS)、燃料電池発電オペランド粉末X線回折法、高温その場赤外吸収分光法、薄膜X線回折法、走査透過電子顕微鏡(STEM)および高温その場マジック角回転核磁気共鳴(NMR)などの最先端手法や汎用計測を組み合わせています。
AI(人工知能)、機械学習および第一原理計算を活用した新たな加速的材料探索・デバイス最適化手法を開発しており、機械学習モデルの構築には、プログラミング言語(Pyson)を用いています。特に、全自動物性・デバイス・反応評価装置では、現在、1試料につき1日約10万点の電気化学データを日常的に取得しており、1年間で最大3.8億データ、全自動プロセス制御装置を用いたプロセス自動制御データを含めると、1年間で40億データ以上が取得できます。このような膨大な実験データを基盤に、従来明らかになっていなかった最新の物理化学的解釈を機械学習の特徴量として入力することで、材料探索スピードやデバイス開発スピードを劇的に加速します。このようにして従来の絨毯爆撃的な材料開発から脱却し、AI時代に相応しい新たな材料・デバイス開発手法を提案します。
研究対象としているのは、プロトン伝導性酸化物電解質、燃料電池電極、e-fuel触媒および半導体光触媒など、ペロブスカイト型酸化物を中心とした物質・エネルギー変換の鍵となる材料群です.
お知らせ
- 新型コロナウィルス感染世界地図。良い体調と高い免疫力を保つよう、心がけましょう。
- 新型コロナウィルス感染および濃厚接触者該当の疑いがある場合には、こちらのフローチャートに従い、確認ください。
- 2024. 7.15~19
- 山崎教授が、ロンドンで開催される固体イオニクスに関する国際学会(SSI-24)において、発表する予定です。
- 2023. 12.11~16
- 山崎教授およびShi研究員が、京都で開催される材料研究に関する国際学会(MRM2023)において、発表する予定です。
- 2023. 11.15-17
- 兵頭准教授、辻川研究員および船崎(M2)が、北海道大学で開催される第17回固体イオニクス討論会において、発表する予定です。
- 2023. 10.17
- 舩﨑(M2)が、令和5年度エネルギー研究教育機構博士課程学生支援プログラムにおいて、銅賞を受賞しました。
- 2023. 9.22
- 北林(D2)が第21回固体プロトン伝導体に関する国際学会において、優秀ポスター賞を受賞しました。
- 2023. 9.17~22
- 兵頭准教授、Shi研究員、辻川研究員、北林(D2)、笹川(M2)、船崎(M2)、津留(M1)が、西新プラザで開催される固体プロトン伝導体に関する国際学会において、発表しました。
- 2023. 9.13
- 第一原理計算、機械学習を用いることで、これまで全くプロトン伝導が知られていなかったシレネイト構造において、たった一回の試行合成によりプロトン伝導が発現することを見出しました。本研究成果は、九大、JST、大阪大学およびJFCCから共同プレスリリースされ、日本経済新聞やマイナビニュースなどで取り上げられました。
- 2023. 9.12
- 清水(M2)の研究が、Advanced Energy Materialsに受理、ホームページに掲載されました。オープンアクセスなので、みなさん、お読みください。
- 2023. 9.11~12
- 兵頭准教授、北林(D2)、笹川(M2)、船崎(M2)が、九州大学伊都キャンパスにおいて開催される2023電気化学秋季大会において、口頭発表しました。
- 2023. 8.23
- 院試慰労バーベキューを、多田研と合同で開催しました。
- 2023. 8.7-9
- 辻川学術研究員、船崎(M2)および津留(M1)が、山形蔵王で開催される第17回固体イオニクスセミナーにおいて、発表しました。
- 2023. 7.4
- ボーランドAGH科学技術大学の博士課程のSariさんが、当研究室のインターン生として3ヶ月間、研究されます。
- 2023. 7.1
- 兵頭特任助教が、I2CNERの准教授に昇進されました。
- 2023. 6.26-30
- 山崎教授が、ギリシャで開催される第19回固体および液体中の拡散に関する国際学会(DSL2023)において、招待講演を行いました。
- 2023. 6.23
- 約40名のオランダ使節団が、当研究室の見学に来られました。
- 2023. 5.29
- 山崎教授が、九州脱炭素化研究会(Q-DeCS)第一回研究会において、依頼講演を行いました。
- 2023. 5.18-20
- 山崎教授が、第18回さきがけ領域会議にて発表しました。
- 2023. 5.16-18
- 2023年プロトンセラミック燃料電池討論会を、伊勢にて開催しました。
- 2023. 4.25
- 山崎教授が、東京で開催されるSOFC研究会において、依頼講演を行いました。
- 2023. 4.10
- 新4年生として向井 周平さん、宮田 雅万さん、譚 程瀚さんが山崎研究室に配属されました。配属が決定した新4年生は、16時に、稲盛財団記念館403室にお集まりください。16時半から、新四年生歓迎オリエンテーションを開催します。
- 2023. 3.28
- 燃料電池電解質の水和活性サイトを特定した論文が、Chemistry of Materials誌のカバーアートに採用されました。
- 2023. 3.28
- 兵頭特任助教が、電気化学会田川賞を受賞しました。
- 2023. 3.27~29
- 兵頭特任助教および下村(M1)が、東北工業大学で開催される電気化学会第90回大会において、発表しました。
- 2023. 3.20
- 学位授与式・祝賀会が開催されました。7名が卒業しました。
- 2023. 3.17
- 2023年プロトンセラミック燃料電池討論会を、西新プラザにて開催しました。
- 2023. 3.16
- プロトン伝導性電解質の水和活性サイト可視化に成功した研究成果について、JST、九州大学、山形大学、九州シンクロトロン光研究センターおよびあいちシンクロトロン光センターと共同でプレスリリースされました。
- 2023. 3.15
- その場X線吸収分光実験とデータ科学、計算科学を融合することで、プロトン伝導性電解質の水和活性サイトを可視化することに成功しました。Chemistry of Materialsの速報として公開されました。
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研究ハイライト&リンク |
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山崎教授紹介@九州大学HP & Youtube |
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研究紹介動画@Youtube&web |
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大学院生・博士研究員、募集中 |
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当研究部門では、大学院工学府材料工学専攻修士および博士課程入学希望者を、他大学や他分野から積極的に募集しています。 当研究室で研究したい大学院希望者は材料工学専攻 山崎研究室、高校生は工学部 II群 材料工学科を選択してください。 JSPS特別研究員の受入も歓迎します。希望される方は、お気軽に山崎教授までお問合わせ下さい。 |
連絡先 |
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九州大学エネルギー研究教育機構
〒819-0395 福岡市西区元岡 744 |
受賞 |
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Shi(PD)JSPS外国人特別研究員採択, 2022年8月 辻川(D2)銅賞@令和3年度エネルギー研究教育機構博士課程学生支援プログラム, 2021年10月 松原(M2)口頭発表優秀賞@日本金属学会・日本鉄鋼協会・軽金属学会 令和2年度九州支部合同学術講演会, 2021年6月 辻川(D1)奨励賞@令和二年度エネルギー研究教育機構博士課程学生支援プログラム, 2020年10月 内山(D2)奨励賞@令和元年度エネルギー研究教育機構博士課程学生支援プログラム, 2019年10月 星野(D2)奨励賞@令和元年度エネルギー研究教育機構博士課程学生支援プログラム, 2019年10月 内山(D2)優秀発表賞4位@第4回工学研究企画セミナー, 2019年9月 Kamal(研究生、右)優秀研究発表賞@第53回化学関連支部合同九州大会, 2016年7月 Y. Yamazaki, The Chemical Conversion of Light Energy Prize 2016, JST PRESTO, 2016年5月 |
受託研究,共同研究,奨学寄付金の受入 |
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当研究部門では、受託研究や共同研究、技術相談等に関する奨学寄付金の受入を行っています。希望される方は、お気軽にお問合わせの上、お申込ください。 |
